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美男子サン・ジュスト〜フランスの窓から〜(3)

1 :おサル ◆85KeWZMVkQ :03/11/13 20:22
フランス革命の良心か、聖人か。それとも扇動者?テロリスト?
国民公会議員サン=ジュストの数奇なる運命と歴史は、革命が終わって
から200年たった今も、私たちの心を惑わし続ける。美貌の青年は永遠に
若いままその命を散らした。そして、「いつの日にか」だけが残された。

文献を手がかりにして、彼の足跡をたどる旅に出よう。


美男子サン・ジュスト〜フランスの窓から〜 (前スレ)
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/whis/1035976865/l50

406 :世界@名無史さん:04/02/05 01:19
>>402-403
ダントン派の処刑に至る過程(というよりもフランス革命全般)について勉強し直しては
どうでしょうか?

3月30日、両委員会(公安委員会・治安委員会)の出席者全員によって、ダントン、
ドラクロワ、フィリポー、デムーランの逮捕が決議される。

3月31日、両委員会の決議を報告するため、サン=ジュストが、国民公会で告発状を
読み上げる。

裁判は4月2日から5日まで続くが、シャボ、バジール、ドローネェ、ファブルが被告に
加えられる。(バジールとシャボの最初の告発者はファブルであったが、このとき
被告の中に加えられた)

裁判の初日、ダントンらの有罪を証明する証人、カンボンの陳述が行われる。裁判長
エルマンは、証拠としてデスパニャックの手紙を読み上げ、被告らはこれを激しく否定。

裁判の2日目、ダントンへの訊問。ダントンによる告発人への激しい攻撃。

裁判の3日目、ダントン以外の被告への訊問。
この日、両委員会は、フーキエの手紙とラフロットの告発状を準備し、サン=ジュストを
国民公会の演壇に送る。サン=ジュストの演説の後、「国家の裁判に抵抗したり、これを
罵る全被告を弁論禁止に処することを許す」という命令が、満場一致で決議される。

裁判の4日目(4月5日)、前日の国民公会の決議が被告たちに報告される。
ダントンとドラクロワはこの決議に激しく抗議、国民公会を罵倒。
そのため、裁判所は国民公会の決議を適用して弁論禁止を言い渡す。

407 :世界@名無史さん:04/02/05 01:19
上記の経過の中で、サン=ジュストは、「両委員会を代表して告発状を読み上げ」、
「国民公会の決議に先立って演説をした」にすぎない。彼の2度の演説が、ダントン派の
裁判において、重要な内容のものであったことに間違いはないが、それをサン=ジュスト
一人の責任とし、彼を殺人者呼ばわりするのはいかがなものか?

また、それぞれの被告やその告発内容毎に、告発者は複数いる。もし、告発状を読み上げた
者(あるいは告発者)=「処刑させた」者だとするなら、ファブル、カンボン、ラフロット、
裁判長エルマンらもサン=ジュストと同じ立場ではないだろうか?
決議はすべて、全員一致もしくは多数決によって決められているのだから、ダントンを
「処刑させた」のはサン=ジュスト個人ではなく、議決に参加した議員全員といえるだろう。

408 :世界@名無史さん:04/02/05 01:40
>>402
>しかもデムーランに至っては妻まで処刑されている。
リュシル・デムーランは、ラフロットの告発により逮捕されている。

409 :世界@名無史さん:04/02/05 10:13
>>402
>もしたくさんの人間の処刑に手をかしていないなら、「死の天使」というあだ名
>は、きわめて不適切だと思われる(笑

サン=ジュストは、1794年2月19日、国民公会の議長に選出されるが、2月26日、議長の
座を下り、「投獄された人々についての報告」を国民公会で行う。
3月3日、「新政策についての報告」(ヴァントーズ法)を行った後、3月13日、エベール派
の逮捕につながる「外国人の陰謀についての報告」、3月17日、「エロー・ド・セシェル、
シモンの逮捕についての報告」、3月31日、「ダントン、デムーランらの逮捕についての
報告」を国民公会で行っている。

サン=ジュストが歴史家ミシュレによって「死の大天使」と形容されたのは、この時期に
彼が国民公会で行った「報告」が、逮捕者の処刑に直接つながる内容のものであったから
である。「死の大天使サン=ジュストが演壇に上がると、人々は嫌悪をあらわにした」と
いうミシュレの表現は、「報告者」であるサン=ジュストが、「人の死の床に現れ、死の
告知をする大天使のように見えた」という意味であって、「処刑に手をかして」(?)、
人を死に至らしめた、という意味ではない。
マイクを使えるわけではない国民公会の議場における「報告者」は、声が通る者でなければ
ならず、サン=ジュストが、度々告発状を読み上げたり、委員会や革命裁判所の決議事項の
「報告者」の役割を務めたのは、声や態度などの資質において、彼が最も適任であると
みなされていたからだろう。

410 :世界@名無史さん:04/02/05 10:15
また、ミシュレは、著作の他の箇所で、「サン=ジュストはずっと以前より、死と未来を
抱擁していた」「若い頃から彼はいつもすすんで死の神託に耳を傾けてきた」と書いている。
ミシュレの目には、サン=ジュストが「死」と深く関わる者として映っていたようである。
ドムナックもまた、「死は久しい以前から彼の生活の一部となっていた」と書いているし、
オリヴィエは、「サン=ジュストにとって生はすでに終わっていた」と書いている。
おそらく、サン=ジュストという人物は「死」を連想させる要素を強く持っていたのだろう。
このような理由で、ミシュレによる「死の大天使」という渾名は、「革命の生ける剣」や
「スフィンクス」(エジェンテル)、「ドラコンの共和国の夢」(ラマルティーヌ)などの
渾名よりも定着しているのだろう。

411 :世界@名無史さん:04/02/05 10:16
>>393
>漫画で育った393にとってはなじみ深いキャラなんだろう。
>ルイ16世裁判とか、派手なところでは目立ってる人物だから。

フランスの作家であり、ドゴール派の政治家として、情報相・文化相を務めた(従って
日本の漫画で育ってはいない)アンドレ・マルローは、「サン=ジュストには、歴史の
非情なマントをもってしても覆いきれないオーラがある」と書いている。

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