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【漫画】大使閣下の料理人に李登輝氏が出演中

1 :美麗島の名無桑:04/03/13 22:30
現在発売中の講談社 週刊モーニングで連載中の「大使閣下の料理人」で
台湾が描かれています。しかも李前総統がモデルになった人物まで登場!

2 :覚えてる範囲で:04/03/13 22:33
日本大使館所属の料理人らしい主人公が台湾前総統張氏のもとへ同僚(?部下?弟子?)
らしき女性を連れて伺う。目的は在台湾大使からの手紙を届けるため。

同僚女<総統は日本統治時代に育って日本留学もしてるから日本語ぺらぺらなのか…
      なんだか親近感沸いちゃうな…>

張氏「やれやれ…今回もビザは下りなかったよ…実は私の留学時代の友人が癌でね。
    今回が最後になるかもしれないのでぜひ同窓会に出席したかったのだが」

総統邸の男「いくら総統の座を退いたとはいえもと国家元首に対しての手紙を一料理人に
        持たせるとは日本大使は失礼ではないのか!」

張氏 「しかたない。日本の外務省チャイナスクールは倉木(?)大使を除いてみんな
     親北京派だ。ビザを出すとまたいざこざが起きる。大泉総理はビザ申請があった
     ことすら内密にしたいのだろう。」

主人公<あえて騒動にするためビザを申請したような感じだな。この人物には
     底知れないものを感じる>

同僚女性が倉木大使は親台湾なんですか?と聞く。張氏いわく。そういうわけではないが
以前あったとき彼は日本には珍しく気概のある人物だと感じたみたいな事を言う。

3 : :04/03/13 22:33
ニトリ

4 :覚えてる範囲で:04/03/13 22:34
同僚女「日本の外交官は台湾に行くのは禁止されているんじゃないですか?

張氏 「30年も前にできた古い法律だよ。それに私人として個人のパスポートで来る分には
     問題がない……  …私だって同じだよ。もう総統の座を退いて何年にもなる。法
     的には入国を禁止する根拠は何もないはずなのに中国を気にして日本はビザを
     発給を渋っている。昔の日本人はこんな風ではなかったのに」

そして主人公に張氏が中華料理をご馳走する。次々と出てくる豪華な料理。台湾には
国民党が逃げてきたときに大陸の料理人も逃げてきたためあらゆる中華料理が
そろっていること、そして今目の前に出ている料理が台湾料理であり、福建省からの移民が
台湾の豊富な食材に出会い生まれたのが台湾料理だと説明する。そして料理にたとえて
人も自分のルーツを大切にしなければいけない〜みたいなことを説く。

張氏「ところで君はどこで修行をしたのかね?料亭か?」

主人公「いえ、私の専門はフランス料理です。」

張氏「何?それはいかんな。なぜ日本人なら日本料理をやらない?日本料理ほど繊細で
    すばらしい料理はないのに」

主人公 「もちろん日本料理もやります」

張氏  「節操がないなあ。 君を見ていると戦後自分のルーツを失った日本人そのものだ。
      日本は大和魂を失ってしまった。むしろ私たちのほうが大和魂を知っている
      くらいだよ(フフフ)」



5 :覚えてる範囲で:04/03/13 22:35
主人公 料理に国境はなく、自分にとっての大和魂はお客を料理で喜ばせることだ〜
      みたいなことを言い出す

(よく覚えていないが)張氏が「それなら私が日本留学時代に友人に食べさせてもらった料理を
食べさせてほしい」と言い出す。

それは張氏が昭和19年帰国の際日本の友人たちが作ってくれた親子丼だった。当時
食料不足のため友人たちは駆けずり回り、小麦粉で作った団子のうえに「何か」を
卵にからめてかけた親子丼もどきを作ってくれたのだ。 

張氏「彼らこそ真の侍だよ。君にあの侍の料理が作れるか?」

(よく覚えていないが)主人公、申し出を快諾し市場に出かける。


6 :美麗島の名無桑:04/03/13 22:40
支援

7 :美麗島の名無桑:04/03/13 22:45
続きまだー

8 :美麗島の名無桑:04/03/13 22:48
5までの内容は先週号に書かれていたものだ。続きは今週号を買って読みなよ。

9 :美麗島の名無桑:04/03/14 04:19
台灣にはモーニング売ってないんだよ
続き希望

10 :続き(今週号):04/03/14 12:50
食材を求めて主人公は市場へやってきた。今の親子丼をそのまま作っても張氏が望むものにはならない。
戦時中は砂糖が手に入らず何か代用品を使ったはず。50年前、張氏のために学友が餞別に作ってくれた
時の様子に思いを巡らしているうちに、あることに気付く。急いで張氏の屋敷に戻って、張氏が50年前に
食べた幻の親子丼を作り出した。

張氏「ほう、ちゃんとご飯の代わりに小麦粉団子が入ってる。しかし、鶏肉の代用品は・・・」

一口食べてみた張氏

張氏「信じられない。これはあの時みんなが作ってくれた親子丼だ!」
  「教えてくれ!この鶏肉の正体は何なのだ!・・・彼らは戦後になっても教えてくれんのだ」

主人公「正体はリンゴです。」
   「意外でした?おそらくご友人方が正体を伏せたのもそれが原因ではないでしょうか」

張氏「思い出を壊すまいとしてか?・・・」

食べ続ける張氏

張氏「ううむ、リンゴの甘さが醤油の辛さとあいまって独特の甘辛さを作っている。確かにこの味だ!」

食べながら張氏は学友たちの顔を思い出す。「友よ・・・」

11 :続き(今週号):04/03/14 12:51
50年前、学友が張氏のために親子丼を作ってくれた時の回想シーン

張氏「せっかくだが俺一人で食うわけにはいかん。ひもじい思いをしているのはみんな一緒じゃないか。」

学友たち「(笑顔で)馬鹿野郎!俺たちの気持ちを無駄にするつもりか!」「そうだ、食え!食え!」
    「「もどき」ですまんがな」

張氏「みんな・・・」
  「ありがとう。みんなの優しさは一生忘れない。」

涙を流しながら食べる張氏

張氏「うまい!うまいよ!こんなうまい親子丼ははじめてだ!」


青春時代の学友たちの友情を思い出して、涙ぐむ張氏

張氏「これこそが私の求めていた味だ」
  「さきほどは失礼したね、大沢君。私は君のことを誤解していたようだ」

主人公「こちらこそ自分の立場もかえりみず失礼なことを申し上げました」

任務を終えた主人公は張氏の屋敷を出て同僚の女と夜の台北に観光に出かけるが、
まだ妙な胸騒ぎを感じていた。その頃、張氏は

張氏「友よ・・・」

テーブルの上にリンゴを置いて、独り夜空を見上げて感慨にふけっていた。

12 :続き(今週号):04/03/14 12:52
お土産を携えて日本に帰ってきた主人公。日本では大騒ぎになっていた。

政府関係者「明日、張前総統が強行来日するぞ」

同僚女「まさか・・思い出の料理を食べていても立ってもいられなくなったんじゃ・・」

政府関係者「やっぱりおまえらか!」
     「大沢さん(主人公)、このままじゃ必ず中国が介入してきますよ。
      あんた日本を潰す気ですか」

台湾国際空港で軽装のまま搭乗口に向かう張氏。周囲の台湾人は唖然とする。

同行人「張閣下、せめてVIP室から・・・」

張氏「構わん!私は民間人だ!」

-----------今週号はここで終わり。----------------

13 :美麗島の名無桑:04/03/14 19:10
台湾から書き込んでる人もいるのか…

しかし今回の話は台湾の精進料理が元ネタかな?台湾には僧侶向けの肉モドキ料理が
たくさんあるらしいけど。実際りんごを煮詰めて鶏肉っぽくできるものなのか?

14 :美麗島の名無桑:04/03/15 01:54
本スレ常駐の者ですが・・・
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comic/1070896267/l50
現在(と言うかずっと)こういう事になってます ('A`)

そういえば、台湾の書店にも大使閣下の料理人売ってたよ。
太陽の黙示録も「太陽黙示録」とか言うタイトルで勿論あった。
と言うか、日本で発売している漫画の7割くらいは売ってるんじゃねえかな?
エロ漫画やらオタ向け漫画まで網羅してたしな・・・

15 :覚えてる範囲で :04/03/19 20:26
中正国際空港――。台湾人家族の会話。「あれ張前総統じゃない?」「まさか。こんなところに
いるはずないわ…顔もよく見ると全然似てないわ」
張総統の座る椅子の横に何時の間にか座っていた男。その男の携帯電話が鳴る。

男「ああどうもご苦労様です。ようやく身柄確保できましたよ。」どうぞ、と男が張氏に電話を差し出す。
     
男「日本外務省 倉木大使からです。」

張氏付き人「おい!」

張氏「いいんだ。そろそろ来る頃だと思っていた。君は交流協会の人間かね?」

男、まあそんなような者です。と答え電話を渡す。

倉木大使「日本外務省は貴方が昨日姿をくらましてからおおわらわですよ。張前総統とも
       あろうお方が軽率な振る舞い…一体如何なされたのですか?」

張氏 「君のよこした料理人が作ってくれた幻の親子丼だよ。あれが私の郷愁を掻き立てた」

倉木大使「その親子丼を作った旧友の一人が末期の癌だそうですね…」
      「張○○(ヤンロンだったっけ?)閣下一個人の訪日だと約束していただけますか?」
張氏同意する。

倉木大使「平泉総理(過去レスで大泉と書いたのは間違えでした)からの返答を伝えます
      一私人としての張氏の訪日を認めます。ただし滞在は24時間以内。滞在場所は
      日台交流協会(のような名前)福岡分所に限る。また訪日はマスコミには一切極秘
      扱い。政治的発言は控えること。同意していただけますね?」

しばらくの沈黙の後、張氏は同意する。 

16 :覚えてる範囲で :04/03/19 20:43
日本外務省(もしくは関係施設内)――倉木大使とその料理人、大沢 公とその弟子青柳 愛
(主人公と、過去レスで同僚女と表記した女性)がテーブルを囲む。倉木大使が電話を切った後。

大沢「すいません僕が余計なことをしてしまったばっかりにこんなことに…」

倉木「いいんだ。こうなってしまったのはすべて私の責任だ」

秘書からアジア太平洋州局長樋口氏が来たことが伝えられる。あごひげを生やした
明らかに槙田アジア太平洋州局長をモデルにしたと思われる人物が入ってくる。

樋口「どういうことですか!アジア太平洋州を統括するこの私になんの断りもなく
    こんな事をするなんて!」

倉木は総理の判断を伝えただけだというようなことを伝える。「張氏を福岡空港で追い返せば
よかったと?」

樋口 「当たり前じゃないですか!ひとつの中国を覆そうとする反乱分子は一歩たりとも
     日本にいれるわけにはいきません!」

江口外務事務次官(レス番号12の政府関係者)<あんたどこの国の役人だよ…そんなん
   だからマスコミにチャイナスクールの連中は中国に尻尾を振ってばかりだと書かれる
   んだよ>

倉木「彼は個人として同窓会に出席するだけです」    



17 :覚えてる範囲で :04/03/19 20:59
樋口「そんなことは嘘に決まっています!彼の訪日は政治目的はです!今彼の腹心である
    現総統は総統選で劣勢に立たされています。そこで総統は苦し紛れに住民投票を
    行おうとしたり独自外交を行って強い台湾をアピールすることによって選挙を有利にし
    ようとしているのです!今回の前総統の訪日もそれに関係あるに違いありません!」

倉木「彼は私人として訪日すると約束してくれた」       樋口「そんなのは口約束です!」

倉木「民主国家である日本が犯罪者でもない一私人を追い返すことはできません」

樋口「すでに中国大使館にこの情報が漏れてるんですよ!」

一同顔色が変わる

樋口「周中国大使が現地にやってくるという情報もあるし、楊前主席が日本に来日する
    という未確認情報まであるんですよ!」

江口 <だからなんであんたがそんな情報をしってるんだ?>

樋口「台湾海峡の平和と安全はそこをシーレーンとして利用している日本にとっての
    生命線なのですよ。まあこんなことは大先輩である倉木大使には釈迦に説法
    でしょうがね。」



18 :覚えてる範囲で :04/03/19 21:02
すみません買い物に行ってきます。

19 :覚えてる範囲で :04/03/19 21:54
倉木「私は今回の訪日は政治目的ではないと信じています。確かに日本と台湾は国交が
    ありません。しかし昔からの大切な友人であることは変わりません。そして如何に困難
    な状況であっても友人から手を差し出されたら答えるのが人の道というものでしょう。」
   
    「江口君大至急福岡行きの便を用意してくれ」

江口 「は…はい」

樋口 「お行きになられるのですか?」

倉木 「本人にその気がなくても状況が彼をそう追い詰めることがあるかもしれん。…そしてそのような状況を作り出すの
はいつも不安と猜疑心なのですよ。二十三重に保険をかけておくのは結構ですが外交
    とは信頼の上に成り立つものだということを忘れてはいけません。」

樋口 「…」

大沢 「僕もれて言ってください」


場面は変わって福岡。台北駐日経済文化代表しょ福岡分しょ。

張氏 「おお倉木大使!」

倉木 「お久しぶりです張閣下」 

20 :覚えてる範囲で :04/03/19 22:05
張氏 「おお、大沢君君も来たのかね」

大沢と青柳も経済文化代表しょに来ていた。

大沢 「僕のせいでこんな騒ぎになってしまったのではないかと責任を感じて来てしまいました」

張氏 「確かに君の作った親子丼は私の郷愁の念を掻き立てた。しかし訪日を決めたのは
     あくまでも私の意志だ。君が責任を感じる必要はない」

大沢 「…はい」

台北駐日経済文化代表しょ 宋代表が困り顔でそこへやってくる。

宋 「張前総統。困ったことになりました。同窓会の会場をこちらへ移す手配は整ったのですが
   急なことなので料理人が用意できません」

張 「仕方がない急なことだ。ありあわせのもので我慢するしかないな」

そこで大沢が自分が料理人を勤めることを申し出る。

「お前また余計なことを…」と江口  「師匠!わざわざ火中の栗を拾うことないっすよ!」と青柳

大沢 「仕方ありません。僕は料理人です。困っている人をほおっては置けません」

「料理バカ」…と」江口。  「でもそこが素敵なんだな(はぁと)」と青柳



21 :覚えてる範囲で :04/03/19 22:18
大沢、張氏に「何かリクエストはありますか?」

張氏 「じつはひとつあるんだ」と大沢に耳打ちする

大沢 「なるほど…親子丼に対するお返しというわけですね」

買出しに行く大沢と青柳。「私も一緒に行きます」と江口。それに対し「君は邪魔だって」と青柳。
買い物に出かける二人を黒い車の中から見つめる男たちがいた。
「あれは?」   「倉木大使の料理人です」

周 中国大使 「もうまもなく楊前主席が福岡に到着する。それまでに確実な情報をつかんで
おきたいのだが・・・」

周  「こうなったら少々強引な手を使うしかないな。こんなことになったのもすべて日本政府が
    われわれにナメた真似をしてくれた責任だ。」

青柳 「西新中央商店街にいけばいい材料が手に入りますよ」と会話する二人。そこへ
黒の自動車が突然現れ車立ちふさがる。
車から降りた三人の人相の悪い大男が現れ大沢達を取り囲む。

大沢 「なんだあんたたちは!こんな真似をして!」

スキンヘッドの男「日中友好親善使節だよ」



次回へ続く!!


22 :美麗島の名無桑:04/03/20 02:34

毎度サンキューです
台灣在住です。日本人がよく行く喫茶店でもめったにモーニングを見かけないもので
たまにあっても2〜3ヶ月前のもので…。

23 :覚えてる範囲で :04/03/20 23:42
陳水編当選age!

反応がないから誰も見てないかと思った(つД`;) 

24 :日本列島の名無しさん:04/03/21 00:59
う〜ん、連戦リード時は来週原稿差し替えか?と気を揉んだもんだったが…

落ちは予定調和なので変わらなかったろうけどね

25 :台湾共和国:04/03/21 13:32
前総統閣下はゴルゴ13にも度々登場してたね。

26 :美麗島の名無桑:04/03/23 10:24
陳水編狙撃ネタがほどなくゴルゴ13にも登場するだろうな。

27 :覚えてる範囲で :04/03/29 18:56
黒のワゴン車の中。大沢と青柳の二人は周大使らと向かい合う形で座らされていた。

周 「手荒な真似をしてすまなかったね。こうでもしないと君たちから話を聞くことが出来ない
   と思ってね」

大沢 「中国大使館の方ですね」

周 「単刀直入に聞こう。大沢公、青柳愛。君たち二人が倉木大使の懐刀として世界各国で
   活躍してきたことはすでに調べてある。あの建物の中で君たちは何をしているんだ?
   また何か特別なことでもやるつもりなのか?」

不安な表情で大沢に少し寄り添う青柳。

大沢 「僕は同窓会の料理を作ろうとしているだけです。張さんは余命いくばくもない友人
     と会うために来日しているのです。それに協力してあげたいと思うのは当然でしょう。」

それを聞いて笑い出す周大使

周 「ははは…君たちはまさかあんな与太話を本気で信じているのかね。
   東洋の奇跡と言われた日本の高度経済成長も君のような生ぬるい人間しか生み出さなかった
   とは、こんなことでは21世紀の日本の未来はたいしたことがないな。もう少し世の中のことを
   勉強したまえ青年」

大沢 「そちらこそ自分が超大国だと言うのならこんな尻の穴の小さいことはしないほうが
     良いですよ。外国に恥をさらしたくないのなら」
 

28 :覚えてる範囲で :04/03/29 19:08
大沢 「人道上の観点から張氏の訪日を認める。そう表明した方が中国の外交とイメージに
     どれほど利益があったか。もう少し中国の器の大きいところを見せればよかったの
     です。外交とは本来もっとスマートなものです。今度会うときにはもう少し勉強して
     おいた方が良いですよ?それでは…」

そういって二人は車から降りていった。

ガン! しばらく黙っていた周が突然前の座席を蹴り上げる。

周 「大沢公…このことは覚えておくぞ…」

場面が変わって台北駐日経済文化代表しょ。倉木大使と張氏が並んで座り、同窓会の
メンバーを待っていた。

張氏 「倉木さん。あなたはしたたかな人だ。私のことを日本の国益のため利用するつもりでしょう?」

倉木 「さあ?なんのことでしょう?」と、とぼける。

張氏 「まあ良いでしょう。今はあなたのくれた時間をじっくりたのしむとしよう。」

宋台北駐日経済文化代表 「同窓会の皆さんが到着いたしました」

張氏立ち上がって「祖、宋か。到着したか。」

ロビーで5人の老人たちが楽しそうに談笑している。一人は車椅子に座っていた。
張氏がそこへ入ってきたが誰も気づかない。

張氏が遠慮がちに「あ…あのう…」と声をかける。


29 :覚えてる範囲で :04/03/29 19:25
「おお張か。久しぶりだな」    「そんなところにいないで早くこっちへ来い!」
     「すっかりじじいになりおって」  「60年分可愛がってやるから覚悟しろよ!」

昔と変わらない彼らの言葉に60年前の若者の姿が重なる。

張氏、照れくさそうに 「…おう」と答える。そして車椅子の老人が声をかける。

青木 「久しぶりだな…張!俺は貴様のことだけが最後の気がかりだったのだ」

張氏 「すまん青木。俺にはこれが精一杯だったのだ」

膝をつき、青木の手を握り締めて言葉を交わす。
今日はみんなの為の料理を用意したんだと、食事の部屋へ案内する。
部屋には料理人の大沢と青柳がいた。そして円卓の中央にはすき焼きが用意してあった。

「これは…スキヤキ?」 「馬鹿!よく見ろ肉が違う」  「なんだ?この肉は」

大沢 「これはモツスキです。」

張氏 「戦時中俺たちは、食糧不足でいつも腹をすかせていた。そんなときいつも、やれ
     ビフテキが食いたいだのすき焼きが食いたいだのとみんな言っていた。そんな時
     青木はモツスキが食いたいと言っていた。
     青木の故郷の福岡では肉の王様は牛もつで、コリコリした歯ごたえの肉は噛めば
     噛むほど肉汁が染み出て旨いらしい。」

  「ああそういえばそんなことを話していたな。あの頃はそんなものが旨い筈がないと
   みんな信じてなかったが…」


30 :美麗島の名無桑:04/03/29 19:31

毎度乙です

31 :覚えてる範囲で :04/03/29 19:35
青木 「そうだったな。だが張よお前だけは俺に賛成してくれていたな」

張氏 「台湾にも五更腸旺というモツ鍋があるんだ。だから青木の言うモツスキもきっと
     旨いとおもったのさ。」

食事が始まり老人たちがモツスキに舌鼓を打つ。
「この絶妙な歯ごたえがたまらんな」 「確かに下手な牛肉より旨いかもしれん」
   「許せ青木。疑って悪かった。お前は現在のモツ鍋ブームを先取りしていたんだな」

青木「ようやく俺の故郷の偉大さが分かったか。福岡はモツ鍋発祥の地なんだ。
    これもお前のおかげだ。ありがとう張。」

満足そうに微笑む張氏。そして張氏らを見つめる大沢と愛。

青柳 「よかったですね師匠。」

大沢 「はい。さあ、それでは最後の料理の仕上げにかかりますよ。」

青柳 「え?」

大沢 「今から来日中の超大物VIPが来るのです」



32 :覚えてる範囲で :04/03/29 19:51
福岡中国総領事館。倉木大使と江口外務事務次官が周中国大使と話していた。

倉木 「限られた滞在場所。しかもたった24時間の私的な来日です。そう目くじらを
     立てることもないのでは?」

周 「たとえ針の一穴でも!認めることは出来ないのです!彼のやっていることは外交です!
   ひとつの中国を覆す行動を断じて許すことは出来ないのです!」

そこへ楊前主席の到着が告げられる。二人は楊前主席の部屋へ案内される。

明らかに江沢民そっくりな楊主席が

「日本はいったいどういうつもりなのですか?N国の核査察6ヶ国協議の大事な時期だというのに
このようなことをして。首相の靖国神社参拝にしてもそうです。
アメリカもわが国との関係を重視して3つのNOを表明しているのですよ。(二つの中国、一中一台
を認めない。台湾独立を認めない、台湾の国連加入を認めない)」

倉木 「アメリカは今も最新式の兵器を台湾に輸出しています。これはアメリカが台湾を
     最重要の戦略拠点と考えているからなのです」

楊 「日本もそうだといいたいのかね?」

倉木 「日本は台湾とは国交を断絶していますが文化や経済では今も交流が続いているのです」

楊 「国内では日中関係を重視して日本の国連安保理常任理事国入りを支持してはどうか
   という意見もあったのですが、あんな男にかかわったためにすべてご破算ですな」





33 :覚えてる範囲で :04/03/29 20:00
楊 「張は北京オリンピックと上海万博を控えた今なら台湾に手は出せないと考えているのかもしれんが
   それは我々を甘く見ている。我々はいざとなったらあらゆる手段を使って台湾との統一を行う!」

倉木 「…それを直接彼におっしゃってはいかがですか?
    1989年から1995年まで両岸の間には極秘の交渉のパイプがあった。それがあるとき
    から突然パイプが途絶えてしまった。」

楊 「あいつが我々を裏切ったからだ!我々は裏切り者とは交渉しない、しないといっていた
   アメリカ訪問を行った」

倉木 「お二人とももう政界は引退されました。今こそ両岸関係の修復に努めるいい機会
    ではありませんか?日本は誰にも知られずお二人が話しあうテーブルを用意できます」

楊 「貴様…最初からそのつもりで…!」



次回へつづく!





ハアハアハア   _| ̄|○ツカレタヨ


34 :美麗島の名無桑:04/03/29 20:53
乙!! ありがとん!!

35 :美麗島の名無桑:04/03/31 12:00
なんか面白そうな漫画やね。
コミックス買ってみよう。

36 : ◆eZPa1kbWos :04/04/02 22:10
なんだか無難というか面白みのない終わり方だったな・・・

37 :美麗島の名無桑:04/04/05 16:36
続き期待sage

38 :覚えてる範囲で :04/04/05 19:01
楊 「最初から張を日本に招き入れ、私をおびき寄せて二人を会談させる作戦だったんだな」

倉木 「今こそ相互不信から信頼へ、緊張から平和へ変わるときです。
     行きましょう。博多湾にクルーザーを用意してあります」

周大使 「楊前主席…」と、おろおろしながら楊の顔色を伺う。

楊 「仕方あるまい。もし断って張の訪日をマスコミにリークでもされたら恥を書くのは中国
   だからな」

倉木 「そんなつもりは毛頭ありません」

楊 「あんたの言うことは信用できん!だが覚えておけ。これであなたは北京の
    最要注意人物になった」



博多湾に浮かぶ倉木が用意したクルーザー、その中の一室で張氏と楊氏が向かい合って座り、
その横に倉木大使が座る。部屋には三人しかいない。
 その隣のキッチンには何もしてない江口外務事務次官と料理中の大沢、それを手伝う青柳。

江口 「二人が対するのは1999年9月以来。台湾中部大地震以来だ。あの時の大地震で
     両岸の対立は一時収まり関係修復か進むと思われていた。だが楊主席がそれを
     台無しにしたんだ」


39 :覚えてる範囲で :04/04/05 19:18
江口 「楊主席は、台湾省の震災被害に対する国際社会の支援に台湾住民を代表して
     感謝を申し上げる。支援金、支援物資は中国紅十字を通すように。と声明を出した。

     それに対し張総統は、 中国は火事場泥棒だ!と激怒し中国からの支援物資、
     支援金をすべて断った。 一説には楊氏の発言は張総統のアメリカ訪問への
     仕返しだったといわれている」

大沢 「二人は永遠のライバルと言うわけですね…」

江口 「今回の会談が失敗すれば俺たちは日本外交史に大きな汚点を残すことになる
     わかっていますか大沢さん」

大沢 「責任重大ですね。でもそう思うほど逆に面白いと思ってしまうのですよ」

青柳 「さすがですね師匠。私なんか責任感で押しつぶされそうですよ」

江口 <面白い……か>  「ようし、俺も手伝うか」


その頃隣の部屋では、

張氏 「台湾は両岸関係の改善を願っている」

楊氏 「信用できんな。住民投票や新憲法制定は独立への用意ではないのか」 

張氏 「新憲法制定や住民投票は民主主義を広めるためだ!独立とは関係ない!」

楊氏 「まあいいだろう。こちらも交渉のパイプを開くことにはやぶさかではない。ただし
     その前提として条件がある。台湾が独立しないということを承諾してもらおう」

40 :覚えてる範囲で :04/04/05 19:35
張氏声を荒げて
「では中国も台湾に武力侵攻しないということを承諾すべきだ!」

「中国と台湾が対等だとでも思っているのか?」
楊氏が凄みをきかせて言う。

張氏立ち上がって「なにい!全面降伏しろというのか!」

二人が感情的になり言い争いをはじめる。目を瞑りそれを聞いていた倉木大使が
手をたたき二人を制す。「落ち着いてください。外交とは頭を冷やして行うものです」

その言葉を聴いてばつが悪そうな顔をする二人。
そのとき隣のキッチンから食事の準備を終えた大沢たちが入ってくる。
 
 「お待たせしました。 49個の饅頭です」

楊氏 「饅頭だと?49個も食べられる訳が無いだろう」

張氏 「…倉木さん、これは諸葛孔明だね?」

41 :覚えてる範囲で :04/04/05 19:54
昔三国時代、猛獲を征伐した孔明がヨロンという川に差し掛かった。だが川は荒れ狂い
わたることが出来ない。その土地の族長に聞くと、孔明たちの戦争で多くの兵や民が
亡くなったことで川の神が怒っている。沈めるためには49人の頭と黒い牛、白い羊を
捧げなければならないという。
孔明は小麦粉で49の頭を作り、その中に牛肉と羊肉を詰めて神に捧げた。

私はこれまで多くの兵を失いました。どうか私にこれ以上の殺りくをさせないでください。

川の神は孔明の願いを受け入れ鎮まった。


楊氏 「ふ……ふん!そんなこと中国人なら誰でも知っておるわい」

倉木の説明を聞いた楊氏が不機嫌そうに饅頭を食べ始める。張氏も食べ始める。

楊氏 「なんだ?この芳醇な香りは?」

張氏 「これは龍井茶か。本来合うことの無い羊肉と牛肉が茶葉で絶妙に合わさっている」

楊氏 「驚いたな、孔明の例えに出しただけかと思ったが、本格的な饅頭じゃないか」

倉木 「私も孔明と同じ思いです。お願いしますお二人で三国の間の荒れ狂う川を
     沈めてください。両国に譲れぬところがあるのはわかります。しかしこのままでは
     両国が理解しあう芽さえつぶしてしまうことになります」

頭を下げてお願いする倉木。それを見て

張氏 「倉木さん……」

楊氏 <中国人がもっとも大切にする面子を立てたのか……>




42 :覚えてる範囲で :04/04/05 20:05
「お互い時間だけはたっぷりある」そう言って張氏が楊に手を差し伸べる。

「困難な道のりだぞ」楊氏がそれに答え握手する。

張氏 「なあに、千里の行も足下から始まるだよ」




キッチンでは大沢、青柳。江口の三人が倉木大使の作戦がうまく行ったことを喜びつつ
40個もの大量に残った饅頭を食べていた。
台湾で大沢たちは占い師から、重大な危機が訪れるといわれたが
その占いは当たらなかったようだ。

「もしかしたら残った饅頭の処理が重大な危機かもしれませんね」







大使閣下の料理人・台湾編はこれで終わりのようです。


43 :美麗島の名無桑:04/04/10 09:33
つづきさんくす

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