5ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

水木しげる・佐藤有文・中岡俊哉…捏造妖怪暴露

1 :へ学会:02/02/11 15:06
子供の頃に読んでた妖怪図鑑。
でも実は、作者のオリジナル妖怪だったり、説明と図版が全く無関係
だったり、伝承に適当な脚色が加えてあったり…等々、色々な改竄・
捏造によって成立していたのであります。
…ということで、皆様の民俗学的知見から、妖怪図鑑の嘘を暴くこと
が、このスレの本義であります。

392 :390:04/02/22 10:03
ちょっと、まとめ作ってみたんだけどかなり長くなってしまいました。
アップする?

393 :天之御名無主:04/02/22 12:18
どーぞ

394 :390:04/02/22 16:18
キジムナー
水木しげるは昔、キジムナーをキムジナーと書いていた。(木の上の狢?)>>2

百目
C.G.ユングの「変容と象徴」(上巻)に「百目鬼」として水木版百目の原型みたいなものが載っている。
出典は、オットーさんとワーグナーさん共著の「Japanische Humor」1901というドイツ語の本で、
日本の絵らしい。>>8>>108>>110

ぬりかべ
現象であって実体はない。>>10

土転び
ツチノコの事。>>11

395 :390:04/02/22 16:19
バックベアード
唐沢なをきがなんかのコラムで、「背中に顔がある大男」の妖怪として紹介し
ていたらしい。バック=背中・ベアード=髭とのこと。でも相変わらず典拠不明。
アメリカではなくイギリスの毛むくじゃらの妖怪だという説も(妖怪馬鹿より)。
水木しげる画のバックベアードについては次のような盗作疑惑が…

 修験道研究家としても有名な写真家の内藤正敏氏は1964年発表の
コラージュ「新宿幻景・キメラ」について次のように述べている。
「水木しげるが、私の『キメラ』を盗作して、妖怪『マチコミ』を書
 き、『ゲゲゲの鬼太郎』にも登場させ、お菓子のキャラクター・イ
 ラストにも使用したため、水木の盗作の方が世に横行することにな
 った」(『日本学』第13号「表紙のことば」1989年5月、
 名著刊行会)
『ゲゲゲの鬼太郎』のキャラクターで内藤氏創作の「キメラ」とそっく
りのものとは、ぬらりひょんと並ぶ鬼太郎のライバル、あのバックベア
ードのことである。

以上、原田実という人のサイトより転載
水木の『妖怪マチコミ』は1966年『ガロ』が初出。マスコミの象徴であ
る無数の妖怪が売れっ子絵師の家に詰めかけ才能を搾り取る、という話
だが、その中に白いバックベアード(と後年言われる形のもの)が登場
する。これが内藤氏からの剽窃らしい。>>12>>42>>84>>90

396 :390:04/02/22 16:25
フォービ、ズゥー、ダスザ、ワーラス、サルード
佐藤有文中岡俊哉創作物から水木しげるへ伝承>>12

馬頭怪人、牛鬼なんとか(牛鬼ボコラ?)
プロテスタントがカトリック僧の腐敗を妖怪に託して戯画化した諷刺画。
よく見ると諷刺されている人物の名前らしき綴りも画中に見える。>>13

山爺
水木画の山爺はハワイの民芸の首飾りがモチーフ。
イヌイットがモデルという説もあり(妖怪馬鹿より)。>>15>>17>>31

ベータラ
スペインの民芸品が元。絵を見ると指つきが独特なんですがそれはモデルになった
人形がギターを持っていたから。>>15

ウォーターレイス
水木版ウォーターレイス(イギリス)はなぜかキキーモラ(ロシア)の絵。>>17

クエレブレ
全然違う絵が元。>>17

397 :390:04/02/22 16:29
こんな感じで今まででてきた妖怪を大体全部まとめてあるんだけど
ここに書くにはやっぱり長すぎます。量にすると今書いた分の十数倍・・・
どうします?

398 :天之御名無主:04/02/22 17:27
>>397
まとめサイト作った方がいいかもしれませんね。

399 :天之御名無主:04/02/22 17:45
でも>>15とかのレスアンカーが無意味になる

400 :天之御名無主:04/02/22 17:47
30レスていどならまとめageしてもいいでしょ。大してレスのあるスレでもなし。

401 :390:04/02/22 18:14
じゃあ、全部書きます。

万年竹
万年竹とは熱帯産のミリオンバンブー(台湾名・富貴竹)の和名で、これ
と同じ種類のものは元々は日本にない。あとは「万年生きる竹」に関する
伝承があったか、それに「万年竹」という名前が与えられていたか。
佐藤有文の日本妖怪図鑑には「竹鬼」というものが出ている。
水木は「妖精なんでも図鑑」の「ルナティンシー」(植物の精霊)の解説中で
日本の木の妖怪の例として万年竹の名を挙げているし、「グィシオン」(山の精霊)の解説で「日本の万年竹に似ている」と書いている。
しかしソースが水木本なので万年竹伝説が実在するかは不明。>>17>>24>>92

首かじり
首を切られた人の亡霊が墓を暴き死体の首をかじるという説明が与えられているが
別にそういう謂れのある絵ではなく、単なる無残絵。
首かじりの伝承を創作したのは水木しげるではなく彼が出典にした本。>>20>>26

ベルベル
中岡俊哉の「世界モンスター図鑑」によればベルベルは凶悪モンスターNO1で、
「アメリカの人は今でもこの妖怪の名前を聞くと震え上がる」と書いてある。
近々アメリカに行く方がいらっしゃったら、現地の人に「ベルベル」
と言ってみて下さい。>23

402 :390:04/02/22 18:19
ヨナルテパズトーリ
本来、姿は見えない。佐藤有文『西洋妖怪図鑑』には「パズトーリー」として
載っていて、植物の悪魔だと紹介されている。出典はメキシコの死神。
SummersのThe Vampireとかいう本のAssyrian vampire, etc.という章。
それによるとYoualtepuztli。
スペイン語系統なのでヨワルテプストリと読むのだろうか。

Summersの本↓
http://www.zerotime.com/lostbook/vamp04.htm
リンク先によると、
「こいつのもう一つの姿というのは、Youaltepuztli、もしくは『夜の斧』
と呼ばれるモノである。全てのものが寝静まったその時、遠く離れた聖堂の付近から、
丁度誰かが木の根元に斧を打ち込むかのような音が聞こえて来ることがある。
もし、この音の正体を探ろうなどという了見を起こす者があれば、忽ち首なしの腐乱死体の姿をした
Tezcatlipocâに捕らえられてしまう。
この化け物の崩れかかった胸部には、小さな観音開きの扉があり、
これが閉じたり開いたりするので、誰かが斧で木を切り倒そうとしているかのような音に聞こえるのである。
もし、度胸の据わった漢がこの扉の隙間に手を突っ込んで、
そのどす黒い心臓を鷲掴みにすることが出来れば、その解き放ちに
どんな代償でも要求する事が出来るが、その為にはまず、
怖れを知らない勇敢さを備えている必要がある。」 とのこと。
Tezcatlipocâとは、心臓を捧げる儀式で有名なアステカの戦士の神・テスカ=トリポカのことと思われる。
>>25、70、176、179、182、183、184、186、187、188、324

403 :390:04/02/22 18:21
歯痛殿下
元になった図版↓
ttp://briefcase.yahoo.co.jp/kornwolf2000/
歯痛殿下は原著(『妖怪画談全集』)に従っているようである。
しかし歯痛殿下が「妖怪画談全集」編者の藤沢衛彦の創作である可能性もある。
中世ヨーロッパは「メメント・モリ(死を思え)」を合言葉に骸骨と
人間一つのフレームに描いた絵が流行ったので、これもその一枚なのかもしれない。
透明骸骨が元絵という説もある。>>25、27、106、126、131、134、136

がしゃどくろ
船弁慶の浮世絵からの引用>>27

呼子
>>31さんの家に「呼子」そっくりの民芸品の人形がある。
呼子のモデルの可能性あり。>>31

モズマ
モツ魔?
スコットランドの皮膚が半透明で筋肉や内臓が丸見えのナックラビーという怪物が
元という仮説も。>>32>>33>>34>>97

さかさ男
水木本では「アシャンティ」となっている。
アシャンティは西アフリカの民族名らしい。>>35>>36

404 :390:04/02/22 18:22
セドナ
水木氏の描く「セドナ」は、佐藤氏の「西洋妖怪図鑑」の「アニー・コール」
として紹介されている図版が元。
「アニーコール」という呼称について山ちゃんさんの仮説。

実は 全く似ても似付かない あの「ユニコーン」と深い関連が有るみたいなのです。
古語辞典には「ウニコール」という ポルトガル語に由来の言葉が登場します。
漢方薬にもなり その角を杯にして飲み物を飲めば 不老不死になるという
(まるで キリストの聖杯みたいに)という 一角獣の角と呼ばれる物の事で 
その正体は 一角鯨の歯の事ですが 一角鯨自体をも意味します。無論「ユニコーン」
からの由来です。
その 一角鯨を意味するネームが「海獣」のコンセプトのみを残して使われ
角(実は歯なのだけれど)のイメージは何処かに消え失せたのでしょう!
私の全く独自の説なので もし 真説を御存知の人がおられたら 意見を送って下さい。
尚 この妖怪は 人間の女性が妖怪化した(ギリシャ神話のカリュブデスみたいな)
ものとも聞きましたが 人間名が「セドナ」或いは「アニー」だったのかも!

セドナについてはエスキモーの伝説がある。美しい娘・セドナがワタリかもめ
に騙されて嫁ぐが、セドナの父親はそれを怒ってかもめを殺害、娘と一緒に
ボートで逃げようとするが、ワタリかもめの仲間が嵐を起す。父親はかもめ
の怒りを鎮めるために娘をボートからつき落とそうとし、娘がボートにしが
みつくとその指を二本切り落とす。その指はそれぞれ陸と海のアザラシにな
る。やがて嵐が収まったので父親は娘を引き上げて岸に着く。が、セドナは
父親が眠っている間に犬を呼び寄せて父親の手足を食いちぎらせて復讐する。
父親が娘と犬に呪いの言葉を投げかけると、地割れが起きて皆地面に飲み込
まれる。以来、セドナは地下世界の女王になった…。

佐藤有文氏の「世界妖怪図鑑」の「アニーコール」の図の正体は「コロンブレ」
と言う、イタリアの人食い魚の怪物。
ディーノ・ブッツァーティという作家が、これをもとに短編を書いており、その
挿絵に用いられていたもの。
この怪奇小説は、邦訳されており、「現代イタリア幻想短編集」(国書刊行会)で読むことが出来る。>>38>>336>>345>>375>>376

405 :390:04/02/22 18:25
エムプウサイ
魔女エンプサのことだろうか。
巨大かぼちゃの様なものが人を食べている絵は「嵐の精」などの元絵が載っている
画集に元絵があるらしい。(「深夜画廊」シリーズの「怪物世界」の巻?)>>49>>56

バランガ
http://www.humi.keio.ac.jp/treasures/nature/Gesner-web/fish/html/normal/l206.html
ゲスナーの「動物誌」1598年のクジラ。>>52

ドロン
http://www.humi.keio.ac.jp/treasures/nature/Gesner-web/fish/html/normal/l223.html
ゲスナーの「動物誌」より。>>52

怪獣ドラゴン
http://www.mars.sphere.ne.jp/toroia/0002.gif
アルドロヴァンディの「大蛇とドラゴンの歴史」1640年。>>52

イバク
http://www.mars.sphere.ne.jp/toroia/0006.gif
C.de L'Ecluseの「Simplicium medicamentorum」1597年。
ただのアルマジロ。>>52

空中ドラゴン
http://www.mars.sphere.ne.jp/toroia/0007.gif
アルドロヴァンディの「大蛇とドラゴンの歴史」の、海のドラゴン。>>52

海中ドラゴン
http://www.mars.sphere.ne.jp/toroia/0010.gif
アンブロシヌスの絵らしい。1642年。>>52

406 :390:04/02/22 18:27
胃ぶらりん
>>39さんが、ブルガリアヨーグルトを食べながら目撃。
マレーシアには伝承が実在する。>>41、39

ガゴザ
アメリカの首だけ妖怪。
捏造疑惑あり。>>43

投げ捨て魔人
元々は、ベルギーの画家、フェリシアン・ロップスが1882年に描いた
「毒麦の種を蒔くサタン」という絵。↓
http://www.aski.org/kb1_99/kb199wb.htm
ロップスの投げ捨て魔人自体が、ミレーの「種まく人」をモデルに
していると思われる。>>45、48、51、172

ハイドロス
荒俣宏の「怪物の友」に元絵とともに紹介。>>52

ラミー
プランシーの「地獄の辞典」にあるので創作ではない。>>55

サッシー
ブラジルのサシペレレ。>>55>>102、103

ナス
おそらくゾロアスター教の悪神側のドゥルジ・ナス。
ドゥルジ=「生を害するもの」ナス=「屍体」
アラビアに似た名前の妖怪がいる。>>55>>59、60

407 :390:04/02/22 18:28
ウィプリ
ロシアの吸血鬼ウプィリの間違い?
ロシア語で「吸血鬼」をあらわす一般的呼称。
英語で言うバンパイヤにあたる。
しかしロシアでは、地方によって、吸血鬼の呼び名が色々と種類があるので、要注意。
ウィプリは、ロシア南部で使われているらしい。
コウモリに人間の頭、カニのハサミではなく、生き返った死者で、普通の吸血鬼と同じ。
ただ、実際の伝承にあるウィプリは、映画の吸血鬼よりずっと手ごわく、日光も平気
なだけでなく、杭を打ち込まれた後も、しつこく出てくることもある。>>55>>377

ランスター
デューラーの版画。当時実際にいた畸形。>>55

嵐の精
元絵↓
ttp://briefcase.yahoo.co.jp/kornwolf2000/
テグナア筆。>>56>>138

水木イスラム地獄
ミーラージュ・ナーメが元になっている。>>75

バタンガ
http://home4.highway.ne.jp/deadsoul/ma/batanga.html
イスラムの絵画?↑>>76>>77

グレムリン
「怪奇・ミステリー」という本では謎の雲に包まれて消失した戦闘機が後日発見され
中には血文字でドイツ空軍グレムリン少佐と書いてあった…というような記載があるらしい。パイロットの錯乱を示す軍内での隠語だという説もある。
『怪 vol.0012』に詳しいことが書いてある。>>79>>81

408 :390:04/02/22 18:30
バグベア
バッグ、バガブー、ボグルブー、バグベアなど
Bags,Bug-a-boos,Boggle-boos,Bugbears,etc

これらはすべて、一般に子ども部屋のボーギーとして扱われる。
子どもを怖じ気づかせて行儀よくさせるのが役目。(中略)
この呼称の大部分は、「枯尾花を幽霊と見誤る」類の想像上の恐怖に適用される。
バグベアのこういう用法は、1565年ごろ公刊された『バグベア』という
イタリア劇の翻訳にすでに見られる。これは偽者の魔術師についての劇である。

冨山房『妖精事典 キャサリン・ブリッグス編著』より

その語源は「お化け」という意味のバグと「悪意ある」という意味のベアの
合成であるという。

バックベアードの元ネタ?

影なしドッグ
八坂書房「幻想図像集 怪物編」を見ると、「世界妖怪図鑑」で紹介
された図版が載っている。ものまね犬だったらしい。>>104

おいがかり
柴田是真(1807〜91)が描いた「桟橋の幽霊」がモデル。
ただし、広島に「おいがかり」の伝承はあるらしい。
その姿を描く時に参考にしたのであろう。>>119

影くらい
スペインの妖怪。
中岡俊哉の「モンスター大図鑑(二見書房)」に載っている。
山内重昭著「世界のモンスター」にも載っているらしい。
「世界のモンスター」が昭和47年初版、佐藤氏の「世界妖怪図鑑」が48年初版
だったので前者の方が早い模様。>>144>>151>>155>>156

409 :390:04/02/22 18:31
片輪車
昔出た妖怪図鑑などには、原典どおり「片輪車」とのっているが最近の版では
「片車輪」となっている。これは「禁止用語」の「かたわ」にひっかかるので
変えたらしい。>>166

座敷わらし
サンケイ新聞社から出ている「日本の祭り 獣神群像」(菅原道彦・写真)と
いう写真集に載っている茨城県竜ヶ崎市の八坂神社の祭りに登場する
「津久舞」のアマガエルの装束は、「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する
座敷わらしの元ネタではないかと思われる。>>320

ギロ
日夏耿之介の『吸血妖魅考』に載っている。
しかし原文を引用すると、

レイミアは折々ラルア・モルモルケイオン・テリキュラメンタム・スペクトラムなぞと同じやうに考へられた。
ニセホゥラスはその著「宗教史」の中でギロGiloというなは夜彷徨ひ歩く霊魂につけられたものだといつてゐる。
ラミアエは古代の作者に自己の目を移動させる恐ろしい力を持つてゐる女人であるか乃至は一種の悪魔・幽霊と考えられてゐたものである。

つまり、目のお化けはラミアエのほうである。ラミアエは妖怪図鑑類でラミアと紹介されている
女吸血鬼のことだろうか。>>324>>325>>327>>328

410 :390:04/02/22 18:35
ゴーゴン
ギリシャ神話のゴルゴン三姉妹伝説の恐怖が一人歩きした。
三姉妹の総称の筈なのに妖怪図鑑では長女の名になっており次女が
「アスナス」という 由来不明の名。
(神話では メドゥーサの二人の姉は「ステンノー」「エゥリエレ」になっている)
尚「ゲランゴ」は「ゴルゴン」をシャッフルした様。この妖怪のイメージが曲げられたものかも知れない。テレンス フィッシャー監督のホラー映画「妖女ゴーゴン」では
「ゴーゴンは三姉妹の妖怪 その名は メドゥーサ トリシフォネ メゲーラ」という説明がある。メドゥーサはいいとしても、トリシフォネとメゲーラはギリシャ神話においては ゴルゴンではなく復讐の女神「エリニュス」三姉妹の中の二人の名。
もう一人の名は「アレクト」尚、彼女達はローマ神話では「フリアエ」と呼ばれるが「怒り「ヒューリー」の語源だろうか?
三人の復讐の女神達は、犬の様に牙を剥き出し、舌を出し、口角泡を吹き、目からは血を流し、右手に鞭左、手に松明、背中の翼で飛び殺人を犯した者を何処までも追い詰め
鞭打ちその罪を口にして絶えず叫ぶ事で殺人者を肉体的精神的に苦しめるという。
そして、その頭髪は蛇(説によっては 頭髪に蛇を絡ませているというのもある)だという。だとするとエリニュスはその究極の恐怖怪物の恐怖をリフレインさせる様な姿で
罪人を心理的にも苦しめていると思われる。
父を謀殺した不義の母を殺し、父の無念を晴らしたオレステスがこの女神達に執拗に追い詰められ発狂寸前にまで至ったのである。
無論、裁判がやり直されオレステスは無罪放免となる。
語源から言っても、映画の通りなら「支配する女」「殺人に報復する女」「嫉妬の女」が
三姉妹となって、これでは不自然である。>>326>>329

411 :390:04/02/22 18:36
スキュレー
ギリシャ神話のスキュラのイメージが「六頭十二足で船を襲い人を食う」
という設定を残して大きく変わってしまった。本来は腰から六匹の犬の上半身が生えた妖怪だが「妖怪図鑑」「世界のモンスター」では大ダコの姿、生息地も地中海ではなく
大西洋になっている。まるでクラーケンのイメージだ。
「世界のモンスター」には「スキュレー」とは別に 犬面疽の人魚「スキュラ」も登場。両者は似ても似つかないが 本来は全く同じ。
ファミコンゲームのスキュラには この両者のイメージを合体させたのがいる。下半身が蛸足 腰から六匹の大蛇が生えた女性の姿。>>326

アーリマン
ゾロアスター教における絶対悪の権化として光の神「アフラ マズダ」の対極に在る。
この世に現れる時にはあらゆる姿になるが「世界妖怪図鑑」では蟹みたいな体に
ライオンみたいな猛々しい顔、頭上には無数の蛇が触手みたいに生えた姿。
無数の子分がいるが「悪魔全書」に登場するその中の一体「怪獣魔王ダハカ」は
ネームはアーリマンの子分の三頭竜「アジ ダハーカ」に由来するものと思われる。
イラストの両肩から大蛇の生えた東洋の鬼の様なデザインはアーリマンの誘惑によって堕落させられ、かつ異形怪物の姿に変えられた国王の姿をイメージしたと思われる。>>326

首なし女
水木しげるの『妖怪なんでも入門』巻末の世界妖怪地図にブラジル代表として
のっている。「死刑執行人のところに化けて出る」といった短いキャプション以外は
情報がない。詳細不明。>>331

412 :390:04/02/22 18:37
バレフール
佐藤有文の「世界妖怪図鑑」の「悪魔軍団」のところに「人間の勇気を試す悪魔」
として「自分に立ち向かう勇敢な者には剣を与える 逃げようとすると殺される」
といった説明でのっている悪魔。

「世界妖怪図鑑」にのっている絵はゲスナーの『動物誌』にあるヒュドラの絵。↓
http://www.humi.keio.ac.jp/treasures/nature/Gesner-web/snake/html/normal/l101.html
>>332>>333

ベロン
酔っ払い怪獣ではない。
佐藤有文の『西洋妖怪図鑑』にチェコの妖怪としてのっている。
塩をかけると溶けるらしい。
元ネタは、ゲスナー「怪物誌」に載っている「海の大主教」。>>365>>380>>387

413 :390:04/02/22 18:37
『妖怪画談全集 ロシア・ドイツ編』内の水木妖怪画の元ネタ一覧
「小さな裁縫師と妖怪」→コーモラン
「深山の怪老人」→水精
「ヴィー」→ブイイ
「悪戯な嵐の精」→嵐の精
「屍骸を貪り喰ふ妖女共」→食屍鬼
「寶の番をする怪蟲」→妖虫
「怪蟲殺さる」→ポーチュン
「奥歯を覗ふ怪物『歯痛殿下』」→歯痛殿下
「ナヤーデンの戯れ」→佐伯の人魚
「ケンタウルの戦」→ケンタウロス
「眠れるニムフを窺う牧神達」→パン
「春の夕(牧神)」→パン
「妖女ローレライ」→ローレライ
「嵐の鳥」→鳥人
「あゝあゝとばかり、おぢいさんは逃けて行く。」→ロシアの悪魔
「町へ入つて来た鬼火」→魔火
「首飾りを引張つて、咽喉をしめはじめた」→ゴブリン
「丘の中腹に住む小人の王」→土精プッツ
「村の鍛冶屋へ来たケンタウン」→水魔
「怪物出現 森林の奥にドロドロと壺の中から出現して、樹木精霊のやうに樹をまもる。」→樹霊

前半の鉤括弧内が絵に付いていた題や解説(画家の残したものかどうかは不明)、
後半の矢印以下が、水木画に付けられた題です。>>307

414 :390:04/02/22 18:38
妖怪世界遺産に、ソースが載っていないもののリストアップ

アカヤ、インドネシアの悪霊(タンドハンその他)、アシャンティ、イシトク、影の狼、
ガゴサ 「仮面と悪魔」にあるらしい?
キンブーヤン、七頭大蛇(マダガスカル)、ストムペピルト、ゼーオルム、タバリワナ、
ツァジグララル、ヌグ、ファニカ
フォワ人、ホニング、ボンボ、マッサライ、マンガラング、カボマンダラット、
ラウヒェン、ラテイム

これまでのものを見る限り、勘違いや誤訳や創作妖怪をそのまま載せることはあっても
自分の創作を載せることは滅多にないようなので、これらもちゃんとしたソースが
あるように思うのだが。by >>342

415 :390:04/02/22 18:39
参考になりそうな本
世界中の民芸品を沢山紹介したとある外国の図録(美術全集の中のプリミティブ・アート編?)
水木妖怪のモデルとか背景写真がゾロゾロ。>>15>>17>>31

妖怪魔神精霊の世界
水木氏の海外の妖怪のタネ本の一つ。
読み応えもあるので、古本屋で見かけたら購入をお薦め。>>40>>42

妖怪画談全集
水木しげる妖怪本の参考文献。
「ドイツ・ロシア編」「支那編」「日本編上・下」の四冊がある。
しかし昭和4年の本なので入手は難しい。>>57>>58

幻想図像集 怪物編
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4896944682.html
世界妖怪図鑑(佐藤著)で紹介された図版がかなり載っている。
例えば佐藤本の「影なしドッグ」は「ものまね犬」だったなど。Lehnerという人からの
抜粋らしい。>>104-107

416 :390:04/02/22 18:40
吸血妖魅考
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?KEYWORD=%8B%7A%8C%8C%97%64%96%A3%8D%6C
ヨナルテパズトゥリ、シナテテオなどが載っている。
他にハールシンギ、ギロなども載っている。>>324

アラマタ図像館 1 怪物
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000030532963
例の本の元ネタ満載。>>387

妖怪世界遺産
http://www.aoyamabc.co.jp/public-html/RECOMMEND/entertainment/E060802.html#
水木妖怪画の全貌をCD-ROMで保存しておきたい、という人にはオススメ。
かなりよく調べてある。書店で簡単に入手できる資料程度の原語表記ものっている。
たとえばベルゼブブがBeelzebub。
しかし、いくつかいい加減な原語表記もあるから素人にはオススメできない、それでも、
大部分は水木しげる特有の「資料があいまいな解説」が詳細な解説と出典で補われているし、
間違いや誤写も指摘されている。これまでの水木妖怪本に比べればずっと評価できる。
ヘンリーの大巨人など、いかにも手抜きっぽいものまで収録されている。
妖怪の声と参考文献一覧もあり。>>214辺りから

417 :390:04/02/22 18:46
これで全部です。案外短く終わりました。
ほとんど今までの書き込みをつなげただけですが・・・

チイとかのところは英語がよく分からなくまとめられませんでした。_| ̄|○
ほかにも間違いや見落としがあるかもしれません、手直しお願いします。

418 :天之御名無主:04/02/22 19:30
390 乙

419 :天之御名無主:04/02/22 19:56
乙!
リンクいくつか切れてるところもあるね……

420 :390:04/02/23 08:49
>>419
あ、ほんとだ。
すみません、リンク先確認してませんでした。
申し訳ない・・・

http://www.kyoto.zaq.ne.jp/e_fuji/zukan/zukan.html
こんなの見つけました。イバクの画像もあります。

421 :天之御名無主:04/02/23 14:29
チイは、原書にtü(たぶんテュ)とあったの、印刷が悪かったからかを『吸血妖魅考』でtiiと読み間違えて
チイと日本語表記したということだと思われ

422 :天之御名無主:04/02/23 14:29
>(たぶんテュ)とあったの、印刷が悪かったからかを
(たぶんテュ)とあったのを、印刷が悪かったからか

423 :天之御名無主:04/02/23 20:01
>>417
御苦労様でした。

424 :天之御名無主:04/02/24 12:31
国書の「怪物世界」を見直してみましたが、
残念ながらカボチャの怪物の図版はありませんでした。
ほかに「幽霊屋敷」「妖精異郷」というシリーズがあるのでそっちに載っている可能性は残ってますが。
(ああ。俺はなんであの時全部買っておかなかったんだ)

425 :天之御名無主:04/02/25 00:32
アニメ版の鬼太郎に、「風の又三郎」が妖怪としてでてきてすごく
びっくりした。
あれって原作にもある話?

というか、又三郎って宮沢賢治以前に元ネタがあるもの?(民間伝承とかで)

426 :天之御名無主:04/02/25 00:47
>>425
原作だと「雨降り天狗」に該当するエピソードらしい。

427 :425:04/02/25 01:09
サンクス>>426

それと下げ忘れてごめん。

428 :天之御名無主:04/02/25 01:25
風の三郎様って神様がいる
たしか「幽霊画談」で絵に描いてる

429 :天之御名無主:04/02/25 16:44
検索してみたらここに詳しく出てました。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~accent/kansyou2.htm

430 :425:04/03/01 08:11
ありがとうございます。

ほんとに妖怪だったんですね。

431 :天之御名無主:04/03/14 11:07
>>394
キジムナーの事は蛇足だからいらんと思われ
昔の漫画とか誤植が多いからね。ヴォジャノーイが鬼太郎ではヴォジャーイとか

432 :天之御名無主:04/03/16 04:47
★太陽系10番目の惑星を確認 NASAが発表へ
冥王星の外側を回る天体について、太陽系の
 10番目の惑星だと確認し、米東部時間15日午後(日本時間16日未明)
 に正式に発表する。仮称として、イヌイット神話に登場する海の女神の
 名前から「セドナ」と名付けられた。

このスレ住人ならあの毛むくじゃらの絵が思い浮かぶ罠

433 :天之御名無主:04/03/16 04:58
むっはーーーー!

434 :天之御名無主:04/03/16 11:41
おれも セドナといったら
毛むくじゃらのあれしか思い出せない。

太陽系の端で あんな毛むくじゃらが・・・

435 :omikuji( p1175-ipad01akita.akita.ocn.ne.jp):04/03/19 09:28
なる。

436 :天之御名無主:04/03/19 13:59
おかしいな
ここにはfusianasanトラップはないはずだが

437 :キジムナ ◆KIjimLiuTo :04/03/19 19:43
オレは昔はキムジナーって覚えてて友達に間違いを指摘された。
水木タンの間違いだったんか。

438 :天之御名無主:04/04/25 15:52
保守

439 :天之御名無主:04/05/05 11:44
東西妖怪図絵によると・・・
「・・・・形のないものもあった。そうしたものは、色々昔の置物とか、祭りの中に出てくる
妖怪みたいなものとか、果ては煙草の葉の刻んだものを入れる袋の留め金である「根付」と
言うものなぞを調べたりして、祖先の霊が、それならよろしい、という感じのものでまとめた。
やはり妖怪の面白さは形である・・・」とある。

ベータラとかすねこすりとかは、このラインなのかな。

440 :天之御名無主:04/05/11 22:23
hosyu

441 :山ちゃん:04/05/18 21:33
山内重昭先生の「世界のモンスター」の中の、マイナーな妖怪を紹介したコラムに
何故か「ゴーゴン」が、あのギリシャ神話のゴルゴン&メドゥーサ(メインの文章の
中に英雄ペルセウス絡みで紹介されている)とはまた別に紹介されていて驚く。
説明によると、老婆に化けて山道を行く旅人に道を訊くふりをして惨殺し
八つ裂きにして頭の蛇達の餌にするという。メインの文に有る様な「人間を石に変える」
という説明はない。これって、佐藤有文先生の本の「ゲランゴ」に相当するんじゃないかな?
こちらの場合は、八つ裂きにした死体を食わずに弄ぶという説明になっているけど。

137 KB
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

read.cgi ver 05.04.00 2017/10/04 Walang Kapalit ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)